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事例20230818 飼い主さんが入所〜親族や新潟市動物愛護センターと連携

    独居の飼い主さんが入所することになりました。
    飼い猫が3匹おりましたが、出入り自由になっていました。
    飼い主さんの認知症が進む中、介護福祉関係者も心配されて、出入り自由の飼い猫にご飯をあげていました。
    が、ご飯を目当てに野良猫2匹が通ってくるようになり、後に健康診断でわかりましたが、1匹がダブルキャリア(エイズ・白血病ともに陽性)、1匹が白血病で、両方とも未虚勢でした。

    飼い猫たちも長期間出入り自由になっていたせいか、人から逃げるようになり、素手での捕獲が困難でした。

    飼い主さんの親族は、(かな〜り遠い)県外に住んでおり、新潟市内での捕獲や譲渡活動は不可能に近く、どうぶつがかりが代行することになりました。お住まいも借家であり、猫がいることで賃料や光熱費も払い続けることになります。

    親族・介護福祉関係者と新潟市動物愛護センターが何度か話し合い、飼い猫3匹(キャリアなし)は健康診断とワクチン接種後にセンターが引き取り、これから譲渡する運びとなりました。
    ※ただし、野良猫2匹が白血病であったので、念のために隔離期間を設けて、白血病に罹患していないか確認しているところです。 → 8/20追記、感染していませんでした。

    どうぶつがかりでは6月6日から飼い猫たちの捕獲に入り、6月18日に飼い猫2匹を捕獲、21日に野良猫1匹(現在どうぶつがかりで保護中・命名/アイノスケ)、6月22日に野良猫1匹(現在どうぶつがかりで保護中・命名/ソメノスケ)、6月29日最後の飼い猫1匹が捕獲機に入りました。
    新潟市動物愛護センターと親族との話し合いが済み、飼い猫を持ち込む7月10日まで、お世話に通い続けました。また、センターと話し合い、猫たちの健康診断を済ませてから持ち込むことにしました。

    同時に、同町内会に、他に地域猫の面倒を見ている人がいないか、野良猫2匹が実は飼い猫ではないかの確認をしましたが、そのような人はいませんでした。つまり、2匹をリリースすると、ご飯が食べられなくなって飢えて死ぬか、近隣に流れてその先の地域猫に白血病をうつすか、になります。
    当グループではその両方も選択できず2匹を保護することにしました。また、インターフェロン注射による白血病の陰転を目指した治療も試みました。

    7月10日、新潟市動物愛護センターにて

    ご親族が非常に協力的で、責任感もあり、センターへ持ち込む前の健康診断などの医療費の他、野良猫2匹の医療費まで負担してくださいました。
    あとは、ネコちゃんたちの譲渡先が決まれば解決です。

    アイノスケのように「白血病キャリア」の猫たちは、保護先が限られます。
    短命といわれ、譲渡に結びにくいのですが、逆にご高齢の方にはよいかもしれません。
    年齢から猫を飼うことを諦めている方がいらしたら、ご相談ください。
    万が一、飼えなくなっても当グループでサポートいたします。

    連絡先/三浦 09036410226