認知症が進む奥様と、10年前から精神疾患のあるご主人が飼っていたクロさん。
奥様が病気や骨折から立て続けに入院することに。最初の入院の際に、隣人がどうぶつがかりを検索で見つけてくれて、奥様より連絡が入り、入院中はお世話に通っていました。
最初の入院…これも12月24日夜に奥様から呼び出されたのですが、当時から様子がおかしいとは感じていました。その後、地域包括センターのケアマネさんがどうぶつがかりに連絡をくださり、積極的に関わってくださいました。
そして2024年8月12日という、明日から全国的にお盆休みに入る前日の夕方。ケアマネさんから「Sさん夫妻がストーブを焚いて熱中症で救急搬送された」との急報が。
ほんの1カ月前にフードの購入を依頼されて持っていったばかりでしたが、奥様の、あっという間の認知症の進行でした。この病気には、暑い寒いが感じにくくなる、人を疑い排除する、という症状もあります。
ケアマネさんも(認知症から)人を疑い攻撃的になった奥様から散々なじられ、担当から外されていました!? それなのに、救急搬送を聞きつけて、クロちゃんの様子を見に行ってくださったのです。
また、幸いにも、後任も以前どうぶつがかりで連携したケアマネさんでした。



こちらも相当なゴミ屋敷でした・・・。
残された19歳のクロちゃんは、数日間ご飯も水もなく過ごしていたそうで具合も悪そう。しかし、奥様が了承しなければ家にも上がれないし、通院で出すこともできません。
ケアマネさんの上司が、奥様の入院先に連絡して説得してくださり、どうぶつがかりの代表宅で緊急保護。クロちゃんは自力で食べらないほど弱っていましたが、皮下点滴と強制給餌から1カ月後に回復しました。
さらにケアマネさんが、奥様に着いた後見人の弁護士とつないでくださり、クロちゃんの医療費や保護費を出していただけることになりました。

世話に入る度、シャーシャーだったクロさん
保護者の家族と相性が良く、毎晩布団に入って一緒に眠り、用があると明け方でも肉球で顔をパシパシ叩いてきたクロさん。しかし、てんかんを起こすようになり、次第に体力も落ちていきました。
そして2025年2月19日、保護者の家族に抱かれながら息を引き取りました。最期は少し呼吸が荒くなりましたが苦しんだようではなく、穏やかにお空にいったと思います。
ケアマネさん、後見人の弁護士さん、ずっと心配してくださった隣人のおかげで、クロちゃんは最期まで家庭の中で、自由に過ごすことができました。
クロちゃんを通じて自然に生まれた連携です。ありがとうございました。

保護後、体調が落ちついたころ。
のんびり暮らしていました。
どうぶつはかりでは、ペットの保護は行っておりませんが、
以下のような場合、見捨てることができず、終身預かることがあります。
クロちゃんのように、周囲の理解があれば良いのですが、
無理解や経済的な余裕から支払者が不在となるケースもあります。
引き続きのご支援を、よろしくお願いいたします。

- 新潟市動物愛護センターの譲渡対象にならない場合
(重篤な病気がある、余命が短い、猫の白血病キャリアなど) - 不適切飼育の現場から緊急のレスキューが必要な場合
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<振込先>
ゆうちょ銀行 記号/11250 番号/30942931
店名/一二八 店番/128 口座番号/3094293
名義/ボランティアグループ ドウブツガカリ
※領収証等や事前連絡が必要な方は下記までお知らせください。
doubutugakari@gmail.com 携帯09036410226(三浦)
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【過去に保護したペットたち】
★印は、飼い主親族から直接または後見人を通じて一部または全額の医療費・保護費をいただいています。
① 三毛猫ミーちゃん(飼い主様:死亡)★
預かり期間:6カ月
保護時:15歳、慢性腎不全末期 → 看取り
② 白猫ミーちゃん(飼い主様:精神病)★
預かり期間:1カ月
保護時:15歳、膀胱内悪性腫瘍 → 看取り
③ 猫5匹(飼い主様:死亡)※2021年より保護★
※飼い主親族から医療費・保護費を受け取り保護
- 小太郎:保護時5歳、肥大型心筋症
- 鈴子:保護時5歳、肥大型心筋症末期 → 看取り(肺水腫2回、血栓1回)
- ネネ:保護時13歳、悪性リンパ腫 → 看取り
- モカ:保護時13歳、現在16歳、胃腸病
- くるみ:保護時13歳、現在16歳皮膚がん・乳腺腫瘍
④ 猫3匹(飼い主様:精神病で施設入所★→ 死亡保護費打ち切り)※2016年より保護
- なっちゃん:保護時15歳、エイズキャリア → 看取り(20歳老衰)
- ソリマチくん:保護時11歳 → 看取り(13歳で突然死)
- たま太くん:保護時11歳、慢性腎不全末期 → 現在19歳→看取り
⑤ トラさん(飼い主様:死亡)
預かり期間:8カ月
保護時:16歳、乳び胸 → 看取り
⑥ チャコ ※2022年より保護
- 最初の飼い主様:白血病 → 脳腫瘍
- 次の飼い主様:トライアル期間中に心筋梗塞 → 透析
※病気から飼い主さんが立て続けに失職し、医療費の支払いが困難に。
保護時:15歳 → 現在19歳、慢性腎不全
⑦ 愛之助(飼い主様:施設入所)※2023年より保護
保護時:2歳、白血病キャリア
認知症が進行した飼い主様が餌やりをして集めてしまい、飼い猫か野良猫かの判断が曖昧に。
染之助(飼い主様:施設入所)※2023年より保護
愛之助のきょうだい。
新潟市動物愛護センターが引き取るが再検査で白血病+に転じ、譲渡対象にならず。
終身預かりボラ宅で幸せに暮らしていたが、ボラさんが病気で死亡→どうぶつがかりに戻る
⑧ しおん・しょこら・もなか(飼い主様:入院)
預かり期間:3カ月 → その後譲渡
⑨ しらす・ネオ(飼い主様:入院)
預かり期間:3カ月
- しらす:肝炎治療 → 完治後、2匹一緒に譲渡
⑩犬2匹ララ&ラブ(飼い主様:入院→飼育放棄)
預かり期間:2週間
- ラブ:てんかん群発 → 治療→発作の頻度が減る、愛護センター引き取り
⑪バタ吉(飼い主様:死亡)2021年〜保護
飼い主様が餌やりをしていた猫、エイズキャリア、保護時10歳
など