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秋田県社会福祉協議会主催『高齢者とペットの福祉を考える県民フォーラム』のパネルディスカッションに参加

    3月15日、ANAクラウンプラザホテル秋田で「高齢者とペットの福祉を考える県民フォーラム」が開催されました。 主催の秋田県社会福祉協議会様からお声がけいただき、パネルディスカッションに参加。 どうぶつがかりと(一社)飼い主サポート新潟の活動についてお話ししました。

    そもそも、人の福祉と動物の福祉を同じ場で考えるフォーラムが「県レベル」で開催された例は、過去に聞いたことがありません。 来場者は公募100人に対し、120人以上の申し込みがあり、バックヤードも含め140人が熱心に耳を傾けてくださいました。 来場者の内訳も、一般の飼い主、獣医師や看護師、人間の福祉関係者、ペット業界の関係者、ボランティアと幅広く、若い世代も目立ちました。 その熱量に圧倒されるとともに、皆さんの温かさに触れ、すっかり秋田ファンになりました。

    基調講演『高齢者と伴侶動物の福祉を考える〜豊かな共生を目指して〜』では、横浜国立大学教育推進機構准教授の安野舞子先生がご登壇。 私たちが日頃ぼんやりと考えていた「自助・共助・公助」について、明確に体系立てて解説してくださり、感嘆すると同時に、この分野の研究の必要性を強く認識しました。 もはや動物のことだけでは済まされない、動物を中心とした社会学です。安野先生は、 誰もが理解しやすいように話され、場も明るくしてくださり、ご一緒できてとても楽しく、勉強になりました。

    パネルディスカッションでは、 秋田県動物愛護センター所長の長谷川様、 介護福祉の現場でペットの譲渡に尽力されてた経験のあるケアプラン支援センターふきのとうの湊様とご一緒しました。 お話に共感するとともに、日本全国どこでも起きている問題だと改めて痛感。 そして、秋田でも現場で奮闘している方々がいることを知り、同志に出会えたような気持ちになりました。お互いに、問題解決に向けて頑張りたいですね。

    <お伝えしたこと>
    ●それぞれの立場で「できること」を考え、持ち寄って大きな力にする。
    ●これからは人手もお金も足らなくなる。変えたいことは、市民自ら動く時代。

    <まとめ>
    ●高齢者がペットを飼うことは、心身ともに良い影響がある。
    ●しかし、そこに「自助」が足りていない。元気なうちに万が一に備える(託す先、お金、頼る人の確保)。

    このような機会をいただき、ありがとうございました。