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事例20230812(3)精神病を患う飼い主さんがヨーキーと猫2匹を飼育〜飼育放棄、そして譲渡

    飼い主さんによるヨーキー君たちの飼育継続は困難と
    関係者の意識も固まってきました。

    入院先で開いたカンファレンスでも議題にあげていただき、
    担当医、相談員、担当看護師、生活保護課職員、訪問看護師、
    どうぶつがかりと飼い主さんで話し合いました。
    飼い主宅を訪問していたみなさんからも、
    穏やかであったヨーキー君が、散歩もなく食べられないストレスから?
    訪問者に襲いかかるようになっているなどの情報が上がります。
    それでも飼い主さんは絶対にヨーキー君たちを手放さないと言う。

    ただ、返したらヨーキー君たちの命が危うい…?

    最初はブルブル震えて散歩ができなかったヨーキー君。
    いまではお外が大好きになりました。新しい飼い主さん宅では、
    お父さんが1日3度もお散歩しているそうです♪

    最終的に、生活保護課職員Oさんの計らいで
    飼い主さんが最も信頼する知人を県外から呼び寄せて、
    Oさん、知人、どうぶつがかりと3者で心からの説得を試みました。

    いやです、返してください。お願いします。

    何度も何度も頭を下げて懇願する飼い主さんにこちらも胸が痛くなりましたが
    最後は信頼する知人の言葉にうなずいてくれました。
    翌週に新潟市動物愛護センター職員さんが訪問。
    生活保護課職員Oさん、どうぶつがかりも同席して飼育放棄にサインをいただきました。

    ヨーキー君にはマイクロチップが入っていましたが
    飼い主さんはその登録情報を紛失していました。
    また、飼い主の義務である狂犬病予防接種も受けておらず、行政に登録もしていません。
    その辺の面倒な手続きは新潟市動物愛護センターの職員さんが行ってくれました。
    民間でやったら時間がかかったと思います。ありがとうございました。

    その後…
    三毛猫さんは、どうぶつがかりメンバーのKさんが家族に迎えてくれました。
    皮膚病の治療も継続してくださり、ありがたい限りです。

    もう飢えることはなくのびのび暮らしています。
    すさんで引きつっていた目も今では穏やかになりました♪

    仲良しのヨーキー君と黒猫さんはセットで譲渡したいと、
    どうぶつがかりで保護を継続。
    1週間ほどで、SNSでの里親募集を知ったT夫妻より打診がありトライアル。
    何と、T夫妻は以前に仲良しヨーキー君と猫さんを飼っていました。
    まるで生まれ変わりのような2匹は、瞬時に自分の家のようになじみ、
    初日からTさんの腕枕で寝ました。
    マーキングがひどくてマナーベルトが欠かせないヨーキー君でしたが
    すべてお散歩でするようになり、粗相もなくなりました。
    やはり仮の保護先と違い、本当のおうちは安心で、落ち着き方も違うのでしょう。

    ヨーキー君も幸せで周囲も幸せということで名前はハッピーに。
    黒猫さんはキキになりました。愛嬌たっぷりのおしゃべりさんです。


    ウンチやオシッコをトイレ以外にする問題もありましたが
    Tご夫妻は承知で受け入れてくださり、譲渡後は上手に修正されています。
    さらに、譲渡費用として2万円もいただきました。
    心より感謝を申し上げます!

    (つづく)

    ※過去に起きた事例を整理してアップしています。

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