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事例20230509(2)「空気よりも悲しみに満ちた家〜あずきちゃんはお父さんと二人でお母さんの帰りを待っていた」

みなさんの中には、なぜこんなになるまで飼い主を放っておいた!?
と思う人もいるでしょう。救急車を呼んで緊急搬送したのは
ケアマネのHさんであり病院でも同じように医療者から怒られたそうです。

しかし、これはHさんの仕事ではないのです。
飼い主さんが地域包括センターの介入を拒否したため、
介護認定を受けさせることができず、ヘルパーも付けられない。
Hさんはあることから飼い主さんと会い、放っておけずに、
1年以上まったくのボランティアで食料や日用品を届けに通っていたのです。

「毎回行く度に、死んでいるかもしれないと思った」

通った日々はどれだけ心が重かったでしょう。
体調を崩していく飼い主さんと信頼関係を深めていき、
説得してやっと救急搬送までこぎ着けました。

ではどうして、飼い主さんは地域包括センターの介入を拒んだのか?

「介護認定を受けたら自分も施設へ行くことになって二度と会えない」

認知症が進みながらもそう考えて、先に若年性アルツハイマーで医療施設に入った
愛してやまない奥さんの帰りをずっと、あずきちゃんと待っていたのです。

<続く>

※過去に起きた事例を整理してアップしています。

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