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事例20211101「母と娘の言い分がまったく違う〜飼い犬はセンター引き取り〜真相は…?」

    県外に住む飼い主(Aさん)の娘(Bさん)から相談がありました。「母が末期癌で余命わずか。死が迫り、精神状態がおかしく、飼い犬を叩くなど虐待している。先日は海に捨てに行き、思いとどまって帰ってきたが、このままでは犬を殺すから引き上げてほしい」という内容でした。
    緊急性があり、すぐにAさんを訪問。Bさんからも事前に説得があり、新潟市動物愛護センターでの引き取りを承諾されたので、車に乗せて一緒にセンターに連れてきました。
    ワンちゃんは職員とともに、飼育室へと消えていき、Bさんは名前を呼びながら泣き崩れました。

    Bさんを支えて車に乗せたその帰り道、車中で「どうぶつがかりがペットシッターを一律1500円で行っている」という話になったら、Aさんが突然大声で泣き始めました。「知らなかった!そんなサービスがあるなら、できる限り犬と一緒にいた!娘はシッターのことは言わなかった!」と。どうも様子がおかしく、深く話しを聞き始めると…精神疾患があるのはBさんの方で、昔から万引きや犯罪めいたことをしてAさんを困らせていたそうです。
    実は、Aさんのワンちゃんも、Bさんがインターネットで購入し、写真と違って可愛くないと、家の中に縛り付け、散歩もなく、糞尿をすると殴り、壁にたたきつけ、とうとうAさんの留守中に玄関前に置き去りにしていったそう。

    「話がまったく違う・・・」

    結局は、Aさん亡き後、ワンちゃんが残ると面倒だから早く片付けてしまおうとしたBさんの策略でした。私たちはまんまとだまされたのです。どちらにせよAさんはワンちゃんを手放さなければいけませんが、選択の余地もなく引き裂かれてしまいました。

    その後、Aさんの癌の進行はすさまじく、さびしさと恐怖と苦痛から?どうぶつがかり代表に毎日のように電話をかけてくるようになりました。それで30分から1時間は話されます。しかし最後はご自身も依存していると気付いたのか、「もう電話はしません、電話も寄こすな!」と罵詈雑言とともに怒鳴られて、二度とかけてくることはありませんでした。
    想像ですが、こちらが心配して連絡をするとまた依存してしまうので、振り切ってもらうために、わざと嫌われるよう振る舞ったようです。

    ワンちゃんはセンターから譲渡されました。今度こそ幸せになってもらいたいです。

    ※過去に起きた事例を整理してアップしています。

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