＜里親募集中＞レスキューした2匹はSさんが保護。気になる方はご連絡ください！両方メスで1歳と2〜3歳、ノンキャリア。左がつながれっぱなしの猫ちゃん。右の三毛ちゃんは左の眼球がありません。Sさんの手厚い保護のおかげでずいぶん表情が和らいできました。２匹セットの譲渡を希望します。
4月1日、五泉市で高齢者福祉関係の仕事をされているSさんより相談が入りました。Sさんはお住まいの地域で個人的にTNRや保護活動を行っています。内容は「新潟市内の飼い主さんが救急搬送されたが、猫が家の中でリードでつなぎっぱなしになっている。すでに3日経っている」というもの。緊急を要します。
※救急搬送された飼い主さん → 看護師さん → 知人のSさん → どうぶつがかり というリレー
同日、飼い主さんが入院している病院の相談員さんからも、どうぶつがかりに連絡が入ります。以前別件で入院患者の猫をレスキューしたのでスムーズな連携が図れました。何よりも看護師さん、相談員さんの「猫を助けなきゃ！」という強い気持ちから、人事異動日でまだ落ち着かない4月1日にもかかわらず、院内の関係部署から承諾を取ってくれました。おかげで数時間後には「家の中に入って猫を探してもよい」と飼い主さんから同意書にサインをいただき、レスキューに入ることができました。
◯担当区域の警察にも報告（不審者と思われたら面倒）
〜なるべく複数で入った方がいいよ、とアドバイスをいただく
◯隣と向かいの家にも挨拶、事情を説明
〜救急搬送されたのでみなさん承知で、駐車場を貸してくださるなど好意的
家に入りましたが、肝心の猫ちゃんが見つけられません。玄関に入ってから膝までのゴミ、見渡す限りゴミの海・・・猫ちゃんがどこにいるかわからないのです！？
何とか発見しましたが、柱にリードが絡まり、身動きできない状態でした。
※レスキューのため洗濯ネットに入れました。ふだんはリードだけでネットには入っていません。
何でリードでつないでいたの？
一度脱走したので、逃げないようにつないだとか。子猫の時から1年近くつながれた状態。発見時には、水も食べ物もなくなっていましたが、反応の鈍さやすべてを諦めたような表情は弱っていただけではないと思います。
飼い主さんも猫ちゃんの生死より「（未避妊だから）雄の野良猫が来て妊娠する」とそっちを心配していました。認知症が進んでいるのか、精神のご病気かなと感じました。
いつもお世話になっているYペットクリニックさんに運び、そのまま入院。2日後には三毛ちゃんを捕獲。こちらも診療後に預かっていただきました。
関係者で家捜し
救急搬送で手持ちのお金も保険証もなく、それが入っているという「赤いバッグ」を飼い主さん立ち会いの下、相談員さん、地域包括センター職員さん、ケアマネさん、入居先の施設担当者さんで捜します。（ありがたいことにみなさん猫好き！）
もう、宝探しというか、発掘作業というか。山のようなゴミを意に介さず「掘っていく」みなさんの猛者ぶり・・・！
結局「赤いバッグ」は見当たらず。飼い主さんの食事場所となっていた玄関で、腐った寿司と納豆と豆腐の悪臭が満ちる中、お金や親族への連絡先を発見。捜索開始から1時間半で、諦めかけていたところでした。
5カ月後にやっと手放すことを承諾
飼い主さんはその後、介護施設へ入居することに。帰宅を希望していましたが、歩行が困難になったので帰ってもこの大量のゴミを片付けないと室内を移動できません。生活面での自立ができず、施設に入居しないと本人の生死に関わります。もちろん猫ちゃんの適正飼育もできません。
それなのに、猫ちゃんを手放すことを納得しません。認知症であろうと、精神病であろうと、本人が手放すことを承諾しないと勝手に譲渡もできません。結局、Yペットクリニックさんでの預かり後、Sさんが4カ月以上も保護することになりました。
それが先日やっと権利放棄を承諾してくれたのです。これで晴れて里親募集ができます。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
doubutugakari@gmail.com
保護先のSさん宅で今は元気に遊び回っています。里親希望をお待ちしています！
※過去に起きた事例を整理してアップしています。
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